カタルーニャの葡萄畑から


ドイツ生活10年後、スペインのカタルーニャ地方へお引越し。葡萄畑に囲まれた田舎暮らし。
by penedescat
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日本がハーグ条約に加盟して3週間がたちました

4月1日に日本がハーグ条約に加盟しました。
様々な日本のメディアに目を通していますが、たいして話題に上がってませんね。
とても重要な出来事だと思うのですが不思議です。。。

ハーグ条約とは簡単に言えば、婚姻破綻などで片親が子供を外国に連れった場合の取決め。
典型的なケースでは、国際結婚をした日本人女性が、パートナーの承諾を得ずに子供を連れて
日本に帰国するパターンでしょう。

日本では離婚後は単独親権で、母親が子供を引き取るのが当たり前と考える風潮があり、
国際結婚においても「母親が子供を連れて帰国して何が悪いの?」という感覚に陥りがちです。
しかし国際ルールを無視して子供を連れ去ると、それは誘拐とみなされます。
そんな大げさな、と思われるかもしれませんが現実なのです。

ちなみに国際警察機関であるインターポールのサイトには、現在18名の日本人が国際指名手配されており女性の多くは「子供誘拐」の容疑。 

リンク右上のWanted Persons から Nationality(国籍) Japanを選べば、その人たちが名前と顔写真付きででてくるし、同じく右上Missing Personsから同様にJapanを選ぶと、片親に連れ去られたハーフの子供たちが写っています。ただしここに掲載されているのは国際指名手配にまで至った件のみであり、実際に起きている連れ去りの件数はずっと多いでしょう。

ところでインターポールの名前、あまりお馴染みでないかもしれませんが。。。
身近なところでは空港で出入国審査をする際に、係員がパスポートをスキャンしますね。
あの機械はインターポールのデータベースに繋がってるそうですよ。

さて話をもとにもどします。
日本は単独親権だと上に書きましたが、実は先進国のほとんどが共同親権を採択しています。
つまり離婚したあとも子供は定期的に両親に会う権利がある。(国によって面会時間は異なる)
隔週末だったり、夏休みなどはまとまった期間、元のパートナーに子供を預ける義務があるわけです。

今まではそういったルールを無視して、子供を連れて日本に帰国してしまえば、もうそれ以上は相手国の行政機関に追われることはありませんでした。
しかし日本がハーグ条約に加盟したことで、今後は先方の国から要請があれば子供の返還命令が下されます。故に引き渡し要請に対し、然るべき法的手続きをとる必要があります。


ハーグ条約について詳しくお知りになりたい方は、以下のサイトが分かりやすいかと。

●ハーグ条約の真実

ネットの発達に伴い外国へ移住する女性が増えているように思えます。
それ自体は悪いことはないのですが、少し先の将来を考えて相手国の法律を勉強しておくことをお勧めします。

うちは子供はいないので連れ去りは実質的に不可能なんですが、
ヨーロッパ生活19年になり、親友の離婚をはじめ様々な形の破たんを見てきました。
その結果つくづく実感するのは、自分の身は自分で守るしかないということ。
言語と法律、とにかく知識をつけることが安心につながります。

今日のお話は少々重いですが、私自身の生活に問題があるわけではなく、とっても幸せに暮らしているので誤解のないように〜(笑)。


最後に上記「ハーグ条約の真実」より、大谷美紀子弁護士の言葉を抜粋。

「厳しいようだが、結婚の際に離婚の可能性も視野に入れて情報収集を。離婚後も夫婦が共同親権をもつ国で暮らしていた場合、離婚しても子が成人するまで、子連れで日本に戻って暮らすのは簡単ではないと覚悟した方がよい。」


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by penedescat | 2014-04-21 23:01 | 世の中で起きてること

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