カタルーニャの葡萄畑から


ドイツ生活10年後、スペインのカタルーニャ地方へお引越し。葡萄畑に囲まれた田舎暮らし。
by penedescat
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ドイツの影の部分

19世紀に建てられ、150年前にはバイエルン王国軍の兵士の住居だった古い建物。
建物に足を踏み入れると広がる絶望的な風景。


壊れかけのシャワーに不衛生なトイレ、狭い部屋に置かれた数台の2段ベッド。
カビが生えた壁、そこを這う小さな虫たち。そして監視カメラ。
ここに収容されている人数は135名。


☆WEBでお借りした写真
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ドイツのルポルタージュで見た、Asylbewerber (庇護申請者)の滞在先の様子です。
分かりづらい響きですが、要するに政治的背景を持ち、
迫害・弾圧から逃れドイツにやってきて、難民認定申請をしている人達のこと。


オリジナルビデオはこちら ↓ 最初の3分間ほどで建物内部がよく分かります。 
Menschenunwürdig: 
wie Flüchtlinge in Deutschland kaserniert werden



2008年の資料では、地中海をボートで渡り、海外亡命をした人数は6万5千人。
そのうち2万2千人がドイツに保護を求めてきたそうです。
昔に比べドイツへの難民認定申請は減っているとはいえ、まだ相当な数。
ちなみに一番多かった時代はユーゴの紛争があった1990から92年で、
ドイツへの難民申請はなんと90万人!


内戦・紛争、独裁政権、様々な理由で祖国を離れざるをえなかった人々の終着地ドイツ。
誰もここでバラ色の人生が開けるなんて思っていなかったでしょうが、
実際に直面したのそれは想像以下の生活。


☆WEBでお借りした写真(当ルポルタージュ内のものではありません)
↓ これらはルポ内の様子に比べたら随分まともな状態です。

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1人頭7平米というスペース、ストレスの多い共同生活、鉄条網、監視カメラ、
数年単位でここで生活する人も多く、その環境の悪さから精神的な病を患うケースも少なくありません。


こんな訴えをしている人がいました。
「動物以下の待遇を受けている。体にかゆみを感じたり、涙がでてきたり。
きっとここに這いつくばってる虫のせいだ。」



以前ヴゥルツブルクにある同様の施設が非難を受けており、
2年前にバイエルン州の社会相Christine Haderthauerがインタビューで追及を受け
そのような状態の施設はもう存在しません」と発言しているのですが。。。
残念ながら嘘のようですね。


これはバイエルン州が避難民対策として行っている政策です。
つまりこういう環境に押し込めることで、「あんた達は歓迎されてないんだ」と知らしめ、
収容されている人達が精神的・体力的にもボロボロになり、
自ら祖国へ帰っていくように仕向けているわけです。


もちろん受け入れ国としてのドイツの負担も理解できます。
しかし全くもって人権とは何かを考えさせられる話です。


スペインにも時々ボートに乗って押し寄せる難民達。
彼らはどこに収容されて、どういう生活を送っているのか?
今度時間のある時に調べて見ようと思います。



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by penedescat | 2011-10-17 00:56 | 世の中で起きてること | Comments(19)
Commented by Frau Kuritan at 2011-10-18 03:32 x
このような施設があるだなんて全然知りませでした。
移民問題はホントに難しいですよね。
避難民として命からがら逃げてきた人達ももちろんいれば
楽してドイツの保護にすがろうと移民してきてる人達もいる。
ドイツ政府だけでなく、他の受け入れ諸外国でもたくさんの問題を抱えていますよね。
亡命してきた人達が亡命先で人権を無視された生活を余儀なくされてるのは本当に憤りを感じますが、その一方で、ドイツ国民も移民が増えることで肩身が狭い思いをしてる人達もいますしね。
なんとも複雑な状況です。。。

ただ、戦争等で故郷を離れざるを得ない人達には
少しでも安堵できる環境を与えてほしいなとは思いますよね。

そういえば、ブックマークにリンク貼らせていただきましたが
よろしかったでしょ〜か?
Commented by viespa at 2011-10-18 05:14 x
少なくとも今のドイツって、わたしの中ではこういう事からかけ離れてるイメージだからすごく意外だったよ。というか、ちょっとショック。。。
そこまでの仕打ちをするならば、国がお金を出してでも強制的に送り返せばいいのに!って思ったけど、ウン十万人という避難民全員を相手にしてたらお金がもたないかな。。。それに戻ってくる可能性もあるしね。
それにしても、ここ避難民受け入れ施設っていうか、むしろ強制収容所的な雰囲気だよね。まさか肉体労働とかまではさせられてないだろうけど。

今は以前程ではないにしても、スペインにもボートに乗ってアフリカからの難民が到着してるよね。わたしの中では避難民の大半はスペインに着いて、体力が回復した時点で強制的に国に送り返されるもんだと思いこんでたんだけど、実際ところはどうなんだろうねー?今まであまり深く考えた事なかったけど気になってきたわ。

ところで大使からのメッセージ↓
On heu comprat aquesta cervesa↓?
Commented by viespa at 2011-10-18 05:17 x
きゃーごめん!↓のビール、義両親からのお土産って書いてあったね、、、。なぜか思い込みでどこかのスーパーとかで買ったのかと思ってしまって、大使に話したら気になったらしく聞いて聞いて!と言われたの。。。
Commented by penedescat at 2011-10-19 01:03
Frau Kuritanさん:
ドイツはナチスの過去があるので、ヨーロッパの中ではずば抜けて移民受け入れに積極的だったものの、もうキャパを超えてしまったようです。番組後半にはシリアから逃げてた女性がインタビューを受けてきて、移民申請が却下されたので施設に8年もいるそうです。教育もない、仕事もない、未来もない、そして施設にいる一秒一秒が精神を蝕んでいくと語っていたのが印象的です。重いセリフだなあと思って。

ブックマークの件、有り難うございます!私もさっそくVIVA ドイチュをリンクさせていただきますよ~!
Commented by penedescat at 2011-10-19 01:11
viespaさん:
あらま、ドイツを美化しすぎちゃいけないわさ。
難民審査ってどういう過程を経て行われるのか知らないけど、相当厳しいことだけは確かだね。ドイツだけじゃなくてフランスや北欧も年々難民ブロックが厳しくなってるみたいだし。
スペインに到着するアフリカ移民の到着後の話って聞かないよね。テレビで見るのは到着して保護されるシーンか、あとは街中で風呂敷広げてカバン売ってたりする、そのどっちか。中間が抜けてまっせ。
Commented by penedescat at 2011-10-19 01:13
引き続きviespaさん:
もしかしてボートで到着したアフリカンは売り子なんてやってないのかな。どこにいて、どうなっちゃうんだろう。

話変わるけど・・・大使、さすがビールに目がいったか。
何か欲しい銘柄があれば、今度ドイツに行ったら買ってこれるよー。
Commented by ジェン子 at 2011-10-19 03:46 x
難民って、どういう権利で難民として他の国に渡って、お金まで支給されるのでしょうか!?
その辺がちゃんと分ってないので、発言してはいけないような気もするのですが
でも、一般論としてもおかしいと思う件が身近に。
わたしはまさに、いま難民の人たちと一緒に勉強してるわけだけど
(今は、国がインテグラツィオンコースとB1試験を難民に強制している)
この部分だけで見ると難民の真面目度は微妙で・・・
本当に、国を追われてここに来て一生懸命勉強している人。
そりゃ、応援したいさ。
でも「難民認定」のもと、ものすごく適当に生きている人。
VHSの学費だって「難民認定」なので無料。交通費も無料。
毎月、ケースは色々だろうけど食べるのに充分な手当てをもらい(家賃なし、1人あたり200ユーロぐらいの食費が出ていると聞きました)、あげくには授業を真面目に受けない。
共同生活の質を上げてあげるのは、なにかしら頑張っている難民にだけにしてほしい。
日本から来てる貧乏な移民より~笑
Commented by gabbyna at 2011-10-19 10:05
EU圏は、実際的に移民を受け入れるキャパは、もう経済的には、ほぼ不可能でしょ?!何せ、ギリシアの財政危機は、本当に酷いでしょ、それを負担しているのは、ドイツであろうし、フランスであろうし・・。イタリアとスペインもやはり財政は、危機的な状況のままでしょ。まぁそれゆえにこの手の態度になるのではないかな?!と思います。陸続き故、何処からでも入ってこれそうだしね。それにアフリカの政治紛争は、何時までも終わらない。これも本当に困った問題の連鎖だよね。どちらも限度に来ているという状態でしょうか。
でもって移民国家のこちらも以前よりも移民は、厳しくなっているのですよ、すご~~く緩かったこの国でさえ、やはり不法移民だと大変なんですよ。(この国的にね)それに同じ移民国のアメリカでも厳しくなっている。
私もやはり普通に移民になっていますが、正規の手続きをして税金を払って義務は、はたしています。まぁ、ジェンコちゃんと同じ意見かな。その難民を扶養するのは、その国の一般国民の税金ということを忘れてはいけないと思う。出来たら有効に使って頂きたいと願うのは、当然ではないでしょうか・・。
Commented at 2011-10-20 03:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-10-20 03:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penedescat at 2011-10-20 23:34
ジェン子さん:
通っているコースに難民の方がいるんですね。あんまりちゃんと勉強してる様子が見受けられないのかな?そうだとしたら残念。
難民に限らず、いろんな国でいろんな保護を受けている人達、中には恩恵だけ受けて頑張りが足らないケースがありますね。もちろん甘えはいけないけれど、ただ私は彼らが頑張りきれないのは、本人達だけのせいではなく、彼らを支えきれない社会的背景があるからだと思ってます。
話ずれますが・・・昔オーストラリアに行った時にアボリジニ住民の生活がかなり荒れていたのを思い出しました。確か彼らは国からいろいろと手厚い保護を受けているんですよね。話ずれました、すいません。
Commented by penedescat at 2011-10-20 23:43
gabbynaさん:
最近はEUの金融にまつわる暗ーーーーい話ばっかりで嫌になります。まだ今はドイツもイヤイヤながらギリシャのサポートができるけど、じわりじわりとドイツに不況が押し寄せているので、もう悠長なこと言ってられない。(涙)
ブラジルの歴史は移民なしには語れないというか、移民大国家ですよね。昔は日本からもたくさん移住したわけだし、今やきっと中国人もかなり増えてきているでしょう。勉強不足で申し訳ないのですが、現在ではブラジル移民の構成はどんな感じなんでしょう?どの国からの移民が多いとか、何か興味深い資料があればリンクを送ってください(あっ、でもポルトガル語はダメよ~(笑)。もしくは是非今度そのお話をgabbynaさんの記事に!!
Commented by penedescat at 2011-10-21 00:23
鍵コメさん:
初めまして、コメント有り難うございます。
実際にこのような施設に直接足を運ばれたとのこと、貴重な経験ですね。ドイツの難民法はジュネーブの難民条約を元にしているのですが、施設のレポートを見る限りでは「人間の尊厳」という概念からずいぶんかけ離れていると感じます。以前このブログでドイツの刑務所の写真を載せたのですが、難民の住居環境がその刑務所と同レベル、もしくは、それよりもひどいいうのが解せません。
もちろん中には虚位申請者もいると思います。でもFlüchtlingeの大半はおっしゃるように、生命に危険が及ぶ可能性があり、母国を去らねばならなかった方達。単に国が貧しいなどの理由では難民申請の対象にはなりません。実は大学時代にドイツにいたとき、ユーゴ内戦真っ只中で、ユーゴ人の友達が戦火の中、家族を探しに一旦ユーゴに戻り涙でお別れをしました。その後彼女のご家族もドイツに難民申請をして・・・などと続いていくのですが、そういう背景もあって私にはとても身近な話題なのです。
お馬鹿ネタも多いけど、たまにドイツの暗い記事(?)も書きますので、またお立ち寄りいただければ嬉しいです。

Commented by melodynelson-2812 at 2011-10-21 11:50

チュニジアのベン・アリ政権が倒れた後大勢の人が海
を渡ろうとしていて、皆が”フランスに行く”と言っていました。
”フランスに行けば車や家を買える”と言っていました。具体的に
何をして?と問うと”それは分らないけど行けば買えるはず”と
答えていました。パリ・オルリー空港発のマドリッド便はそのまま
ダカールに乗り継ぐお客さんが多いのですが、セネガル人達は可能な限りの豪華な装飾品を身につけ一杯土産を持って乗っています。普段はものすごく質素な生活をしていたとしても。そういうのを見たセネガルの人達はフランスに行けばこういう生活ができると思うでしょうね。

アンヘルはスペイン人には珍しく国境を全開放して移民が来たいなら来させれば良い。というのですが私はそれは反対です。途上国からの移民の多くは生活に貧窮して食べる為に来るわけで、好き好んで国を捨てる人などいないでしょう。貧富の差(南北問題)を解決しないかいぎり国境の開放など意味はないと思います。なぜ彼らが国を捨てるか?を考えずに移民の悪影響を語ったりましてや国の右傾化など、よほど手前の鼻先しか見ない人が多いんだといつも思います。
Commented by cocomerita at 2011-10-21 22:18
Ciao penedescatさん
イタリアはこの移民問題深刻です
どんどんボートや船で渡ってくる
もちろん、最高のおもてなしはできないけれど、イタリア政府はよくやっていると思っています
イタリアに着く移民の人は、イタリアに残りたいのではなく、フランスとかドイツに行きたいので、一時滞在許可ってのを出してイタリア横断させようとしたのですが、フランスからは彼らの入国拒否をされ、ふんずまり状態

私はもともと国境というくくりに否定的なので
もっとオープンにしてしまえばいいと思いますけどね
悪いことをたくらむための移民はどんなことをしてでも入ってくるのですから
Commented by hisako-baaba at 2011-10-21 23:50
junkoさんのところから、稲妻好き雷好きの仲間として飛んで来た見たら、まあ、私の知らないドイツの現状が、びっくりです。リンクくださいね。

うちの娘ももう20年スペインに住んで居ます。
Commented by penedescat at 2011-10-22 01:03
まりまんどなさん:
まずは難民と移民の定義を分けて考えたほうがいいと思うのですが、移民に限って言えば、私も何でもかんでも受け入れる体制には反対です。セネガル人のお話はとても分かりやすい例ですね。「詳しいことは分からないけど、とにかくフランスに行けばいい生活が待ってる」、彼らがそう期待するのは仕方ないと思います。特にヨーロッパは地続きだし、スペインだったらアフリカなんて目と鼻の先だから、いくら国境があれど移民はどんどん入ってきますよ。彼らが自国で抱えている貧困の解決・・・これってものすごい長期スパンで見ないといけない問題ですよね。200年後くらいに世界中の移民事情がどうなってるか、見てみたいものです。
Commented by penedescat at 2011-10-22 01:11
Junkoさん:
イタリアにボートでやってくる彼らはやはり難民申請扱いになるのかしら?それとも単なる移民?移民の多くがイタリアを通り越してドイツやフランスに行きたいっていう気持ちは・・・分からんでもない(笑)。←ってこれは冗談ですけど。スペインも最近でこそ厳しくなりつつあるけど、以前は不法労働者にも結構簡単に滞在許可が下りてて、そういうニュースを聞くと正規のビザを手にいれるために時間もお金も精神的にも苦労した一般外国人はどうなるんだと憤りを感じたこともありますよ。
Commented by penedescat at 2011-10-22 01:15
hisako-baabaさん:
初めまして、コメント有り難うございます!
稲妻&雷好きのご縁でお越しいただいたとは~(笑)。
お嬢さんがスペインにお住まいなんですね。20年は・・・長いですね。
スペインといえば、私が知らないだけかもしれませんが、こういうルポルタージュが放映されることが少ないので、ある意味残念です。

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